2025年度総会講演会の報告

『イスラーム教の世界観を知る』
その成り立ちと教え、
他宗教とのかかわりを歴史的にたどる

- 講演概要

慶應義塾大学特任助教の濱田聖子氏をお招きし、講演会「イスラム教の世界観を知る」が開催されました。本講演では、欧米経由の情報で偏見を持たれがちなイスラム教について、内部の視点から紐解くことの重要性が語られました。

イスラム教はユダヤ教やキリスト教と同じ神を信仰する「啓典の民」としての深いつながりがあり、ムハンマドを最後の預言者とする宗教であることや、信仰の柱である「六信五行」が紹介されました。また、一夫多妻制やベールの着用などの規律も、当時の社会においては女性の権利や身を守るための画期的な制度だったという背景が分かりやすく解説されました。

異なる文化や歴史的背景を知り、多角的な視点を持つことの大切さを学べる大変有意義な時間となりました。

- 濱田聖子先生 ご略歴

東京大学大学院総合文化研究科博士課程を修了。現在は慶應義塾大学特任助教を務め、東京大学や大阪大学等でもアラビア語やイスラーム関連の講義を担当している。専門は中世アラブ文学およびアラビア語教育。

カイロ大学への国費留学やアラブ首長国連邦での長期滞在経験を有し、日本中東学会および日本オリエント学会に所属。

また、日本語教育分野においても留学生への指導や教師養成講座での理論科目を担当するなど、幅広く活動している。趣味はフルート演奏。