2024年度総会講演会の報告
『快適に安全に暮らす気象学』
2024年度の総会講演会は、気象予報士・気象防災アドバイザーの斉田季実治 氏をお招きしました。
講演概要
斉田季実治氏による「気象と防災」の講演では、命を守る行動について改めて考える貴重な時間となりました。
近年の異常気象や自然災害に備えるには、平時からの正確な知識や情報、備えが不可欠です。こうした状況に備えるには、進化する気象情報を活用し、落ち着いて行動できるよう、日頃から意識しておくことが重要です。
特にスマートフォンから得られるリアルタイム情報は有効で、自分の命を守る第一歩となります。その上で、家族や周囲の人への声掛けや助け合いへとつなげていくことが大切です。
また、太陽フレアなど宇宙天気に関する最新情報も紹介され、宇宙からの影響が私たちの生活にも及ぶ可能性があることを学びました。気象への理解を深めるとともに、宇宙へと視野が広がる有意義な講演でした。
ご略歴
北海道大学で海洋気象学を専攻し、在学中に気象予報士資格を取得。報道記者として、平成15 年の台風第10号や十勝沖地震の被害をヘリコプターから中継するなど、悲惨な自然災害の現場を数多く取材。被害を伝えるだけでなく、未然に防ぎたいとの想いから気象の専門家の道へ。民間の気象会社で経験を積み、平成18年からNHKで気象キャスターを務める。現在は「ニュースウオッチ9」に出演。北海道から九州の一都一道二府四県に住んだ経験があり、日本各地の気 象特性に詳しい。