2022年度 第1回歩こう会報告
国営昭和記念公園は、立川市と昭島市に跨り、林・芝生・池などを配した広大な公園です。紅葉には少し早いけれど、コスモスなどが見ごろの10月22日10時に西立川駅に集ったのは7名。風も無く、ちょっとひんやりとして、絶好の歩き日和です。
改札を出ると入り口は目の前で、まずはイチョウ並木へ向かいます。黄葉のころは大変な混雑とのことですが、今は人影もまばらで、一直線に続く緑鮮やかな高木の並木道は清々しく、三々五々お喋りしながら歩き、芝生広場にあるコスモス畑へ。ピンク、白、赤と色とりどりの花の小路を歩き、秋の花の王道を楽しんでから、盆栽園へ向かいます。まず目を引いたのは、真っ赤に紅葉したナンキンハゼの大ぶりの盆栽です。「奈良公園には、あちこちに沢山あって、秋は美しかったね!」と、しばし奈良の地に思いを馳せました。コンパクトな園内には趣のある松柏や秋の実ものなどが並び、一回りしてから池泉回遊式の日本庭園を通って花の丘へ。
花の丘は遠目には菜の花か?と思ってしまう明るい一面の黄色ですが、全てキバナコスモス“レモンブライト”。この時期の公園の目玉で、その名の通り鮮やかなレモンイエローです。キバナコスモスというと、普段見かけるのは濃い目のオレンジ色なので、こんなコスモスもあるのだ、と嬉しくなって、あちこちで写真タイムでした。
花を堪能した後は、昭和30年代の武蔵野の農村風景を再現した「こもれびの里」へ。当時の農具や生活用具が配され囲炉裏が焚かれている農家、色々な作物が植えられた畑、そして、吾亦紅やシオンの花が寄り添う水車小屋がのどかな雰囲気を醸し出していました。随分歩いたので一休みということなり、ここでサプライズ!参加者のおひとりが手造りのサンドイッチと御自慢のクッキーを用意してくださっていて、皆で感謝しながら美味しくいただきました。
帰路は立川門に向かいます。途中、房状に鈴なりのイチョウの実や原種シクラメンの小さな花など、思いがけない出会いがありました。
よく歩き、よく喋り、笑い、心が晴れ晴れするような秋のひと時でした。このような普段の生活圏を一歩踏み出した小さな旅をこれからもご一緒できたら、と願っています。