2023年度奈良女子大学同窓会佐保会東京支部および東佐会総会の報告
5月19日(日)、創立およそ100年の学士会館において佐保会東京支部並びに東佐会の総会が開催されました。開会時には62名の出席でしたが閉会時には71名になっていました。たくさんのご出席、ありがとうございました。私が総会に出席させていただいたのは3度目だと思います。来るたびにいつも堂々とした歴史を感じさせる学士会館に魅了されてきました。その中でも一番広い立派な210号室を会場にして佐保会の総会が開かれるのは誇らしい気持ちでした。有形文化財である学士会館が、取り壊されることなく、そのまま後ろに7,8mほど曳家をして保存されることになったと伺ってとてもうれしく思いました。
原支部長の開会の辞では、1月1日に起きた能登地震で被災された方へのお見舞いの言葉がありました。佐保会員の中にもご家族が被災された方や復旧の作業に尽力されている方がいらっしゃいます。1日も早い被災地の復興をお祈りします。
総会はすべての議案が滞りなく議決されました。会則の改訂も賛成可決され、未来プロジェクトも賛同を得ました。予算案も可決され、厚生文化委員長からは厚生文化会のさまざまな活動について説明があり、諸先輩方の生き生きとしたお姿を拝察することが出来ました。書道部の展示は美しい仮名文字や空海が最澄にあてた手紙「風信帖」の写しなど見事な作品ばかりでした。奈良女子大学校歌を美しい文字で書いて装丁したお軸を佐保会館にご寄贈くださいましたMさん、ありがとうございました。
卒業55年をお迎えになったY様に奈良絵扇子を贈呈し、すばらしいスピーチをいただきました。アメリカにおすまいだったころ、Y様が奈良女子大学の理学部を卒業されたことが伝わると、すぐに近くの小学校からサイエンスフェアーの審査員になってほしいと依頼を受けられたというお話でした。今から40年も昔のアメリカの片田舎でのお話です。「奈良女子大学」がそれほどに海外でも評価が高いと誇らしかった、とお話になり、聞いているこちらまでうれしくなりました。
いつも感じることですが、佐保会の先輩方は年齢よりずっとお若くてびっくりするほどチャーミングです。そしてチャレンジ精神が旺盛とお見受けします。メッセージ集に寄せられた文面からも皆様がいろんな活動を通して社会と関わっていらっしゃる様子がわかります。スマホやパソコンを操り、子や孫の世話もしながら自分の趣味やボランティア、佐保会の運営まで携わっていらっしゃる先輩、またばりばり仕事をこなしながら親の介護もし、家庭生活も充実されている現役世代の方など、総会ではお元気で魅力的な佐保会員の姿に触れ、触発されます。60歳を越したけれど、自分もまだまだ頑張れそう!と思ってしまいます。これが総会に参加する意義かな、と思います。
ランチはトラウトサーモン、マッシュルームのポタージュ、牛肉のワイン煮込み、パン 、イチゴのムース、コーヒーでした。彩りもきれいでおいしいお料理と会話を皆様、楽しまれたことと思います。
午後は岡本摩耶先生の講演でした。
「研究成果を社会に還元するために」というタイトルでお話しくださいました。講師紹介はKさんでした。Kさんは大学で教鞭も取られていらっしゃり、岡本先生とは知己の間柄ということで今回、岡本先生を講師にご推薦いただき、説得力のある素晴らしいご紹介をしてくださいました。講演の内容へ
総会を長く学士会館で開催させていただきましたので、これまでの感謝の気持ちを伝えようと、支部長が呼びかけ、会場の皆様で学士会館のスタッフの方々に拍手を送りました。
奈良女子大学生と地元のお菓子屋さんが共同開発した「奈良漬サブレ」をお土産に、皆様、同窓生との心温まるひと時を満喫してお帰りになられたことと存じます。また来年、総会でお会いすることを楽しみにしております。
実行委員としてたくさんの方に教えをいただき、ご協力いただきました。ご指導いただいたK様はじめ東佐会の皆様、山形と東京を介護のため往復しながら膨大な仕事をこなされた支部長はじめ支部役員の皆様、大36回の実行委員さん、学士会館との連絡、書記、副委員長と会計を兼務してくださったAさん、とても素敵なチラシ、メッセージ集を作ってくださり司会をつとめてくださったMさん、会計と総会議長を担当してくださったAさん、発送作業、当日のお手伝いに駆けつけてくださったFさん、講師を推薦、紹介いただいた方々、佐保会館の管理人さん、総会を盛り上げるためにご協力いただいたすべての方のお名前を書ききれません。おかげさまで無事、総会を終えることが出来ました。
皆様、どうもありがとうございました。
2024年5月18日