佐保会東京支部は2021年に百周年を迎えます

ネットワーク・さほ 全体会

年1回、社会で活躍したり、豊かな体験をした会員を招いて、講演と意見交換会を行っています。

今年度開催日

日時:
2019年3月3日(日) 14:00 - 16:00
日時:
2018年02月25日(日) 13:00 - 15:00
場所:
佐保会東京会館
テーマ:
「人は変わるのか」〜矯正施設での勤務を通じて〜
講 師:
小島まな美(大学44回 文学部教育方法学科)

◇講師紹介◇

大学卒業後、法務省に入省してから女子少年院や女子刑務所において、様々な更生プログラムの実施に携わってこられました。そのご経験からプログラムの内容や入所者がそのプログラムによってどのように変わっていったのか、矯正施設の現状や課題と共にお話しいただきます。

私は法務省でのキャリア21目目ですが、そのうち半分の10年間を女子少年院、女子刑務所で勤務してきました。女子少年院では個別担任の子と日々一緒に生活しながら、生活指導をしたり、プログラムを教えたりしました。女子刑事施設でも教育の担当だったので、その中で行うプログラムの管理運営をしていました。

 

矯正施設と言っても皆さま馴染みがないと思いますので、統計的なことと制度的なことを簡単に紹介します。

 

少年は警察に捕まったら全件家庭裁判所に送られます。現在は年間8万2千件が家庭裁判所に送致されます。少年院に年間入院して来る子の数を見ますと、現在男女合わせて2千5百人ですので、家庭裁判所に送られた子のだいたい3%しか少年院に来ません。そのうち女の子は200人を切っているので、非行少女の中でも本当に選ばれた子が少年院に来ています。少年院での矯正教育は以下の目的で行っています。

  • 犯罪の傾向をなくすこと
  • 健全な心身を養うこと
  • 社会復帰したときに適応するために必要な知識、能力を身に付けさせること
 

少年院は全国に52ヶ所あり、少年院法に掲げられている生活指導、特定生活指導、職業指導、教科指導、体育指導及び特別活動指導の六つの分野にわたって指導が行われています。

 

子とも達に必要なのは、体を整えること、基本的生活習慣を身に付けさせること、あとは世の中捨てたもんじゃない、信じられる大人だっているし、楽しいこと、嬉しいことも日常生活の中でたくさんあるということを教えていくこと、まずその土台がないとどんなにプログラムを積み重ねたとしても子どもは変わらないと思います。この子たちは必ず社会に帰っていきます。その後のサポートも必要になります。