2022年度総会講演会のお知らせ

『人生100年のドストエフスキー』

今年の講演会は、著名なロシア文学者でいらっしゃいます亀山郁夫先生に上記のタイトルでお話を頂くことになりました。

- 講演概要

「人生百年時代」をいかにサバイバルしていくのか? それこそは教養の役割であり、教養は共有されてこそ意味をもつ。「哲学は学問の母」とは哲学者キケロの言だが、「教養の母」は、何といっても文学。本講演では、作家ドストエフスキーとの出合いから今日に至る約60年の人生を顧みつつ、読書の喜び、人生の意味、教養とは何かについて考え、コロナと戦争という大災厄時代の「狂気」をともに健やかに生き延びていくすべを探りたい。

- 亀山郁夫(かめやま いくお)先生 ご略歴

1949年、栃木県生まれ。現名古屋外国語大学学長、前東京外国語大学学長。ロシア文学者。主な著書として「磔のロシア」(大佛次郎賞)、「謎とき『悪霊』」(読売文学賞受賞)、「ショスタコーヴィチ 引き裂かれた栄光」、訳書としてドストエフスキー「罪と罰」、「悪霊」、「カラマーゾフの兄弟」他。2019年12月より日本芸術院会員。